“The Platinumにはいわゆるデジタル臭さはない。LPレコードの好きなアナログ・ファンのほとんどが聞いている音よりも『よりアナログっぽい音』に聴こえることだろう。”
マーチンG デウルフ氏, Bound for Sound147号より

The Platinum Refrerence CDステーション2はとてもユニークな構成の製品です。超高性能のリファレンスCDプレーヤ、The Platinumシリーズの定評あるD/Aコンバータ、そして優れたパッシブプリアンプが組み合わせられているからです。入力も多彩なデジタル入力となんとアナログ入力の切り替え、パッシブプリとしての音量調整が一体化した製品です。

シンプルなシステムへ

パワーアンプの前にこれだけ使えば良い

The Reference CDステーション2はパワーアンプの直前に置く機器としてデザインされました。CDだけでソースは十分と言う方はこのCDステーション2とパワーアンプだけでスピーカがあれば最高級のハイエンド・システムが構成できます。またアナログの入力も切り替え、音量調整をパッシブプリとして取り扱えますのでAVシステムのフロント兼2チャンネル・ステレオの超高級システムを構成するのがシンプルにできます。

なぜキャディタイプのトランスポートか

The Reference CDステーション2はメディアを保護するキャディを利用するCDです。しかも読み取り精度も高く保てます。音質はもちろん最高です。

そしてThe Platinum D/Aモジュール

MSB独自の設計のディスクリートD/Aモジュールを4基搭載。The Platinumシリーズの伝統の心臓部です。R2Rの羅だータイプのD/Aモジュール。なんと信じられない改善がされています。3MHzまで追随できるものになっています。24ビットのフル精度を保ったまま、3MHzのデータ変換精度と速度を実現。バランス(XLR)もアンバランスRCAでも動作します。

内蔵プリアンプ機能

MSBのプリアンプの哲学はアナログ・オーディオの創成期から一貫したもの、全ての変換は基本的には質の低下を伴うものとの認識に基づきます。これが内蔵のプリ機能をパッシブタイプにした理由です。シンプルにそして最短の信号経路を実現。これにより『真の音楽の質の低下』を考えられる限りでは最小限に留めています。ボリウムは2dBステップで0dBから-62dBのレンジで使えます。

外部プリアンプを使っていただく場合でも今までThe PlatinumシリーズのDACと同じように高出力(XLRで20V p-p)の出力をプリに出力することもできます(0dB時)ここでは接点以外の劣化要因はないことになります。たいへん高品位で使いでの良いシステム機器としても考慮されています。 

Platinum Reference CD ステーション2仕様

最高級The Platinum LINK DAC付きパッシブプリ付きCDプレーヤシステム

サポートされるデータ形式
(内蔵 CDドライブ)
CD, CDR

外部入力:
同軸(RCA)/SPDIF、TOSリンク(光)/SPDIF、バランスデジタル(AES/EBU)、MSBネットワーク(192KHz転送可能)1系統、プリ機能としてアナログバランス(XLR)入力がボリウム制御可能(入力インピーダンス < 600Ω)

RCAアンバランスアナログ出力 Outputs: 3.6V rms(10V p-p)
XLRバランス出力:7.5V rms(20V p-p)

出力インピーダンス:0dB時50Ω

ボリウム(音量)制御:2dBステップ抵抗切り替えアッテネータ式32ステップ(-62dB〜0dB)

サンプリング周波数:1.5MHz　3MHzまで

D内部デジタルフィルタ:8倍オーバーサンプル

スルーレート:  1000V/μS以上

セットリングタイム: 90nS以下

ダイナミックレンジ: 136dB以上= A特性による測定済み

ノイズフロア:-145dB以下

全高調波歪み+ノイズ:　0.002%以下

SN比: 140dB以上

チャンネル・瀬ぱレーション: 130dB以上

制御機能: リモートコントロール可能、表示ディマー可能、位相反転、アップサンプリング切り替え、ボリウム制御、入力(アナログ入力切り替えも可能)