Scan-Speak 15W8530K00とDynaudio T330Dのスピーカ・システムを作るのにきちんとしたインピーダンス補正での6dB/octでやってみました。
Scan-Speak 15W8530K00の何もインピーダンス補正をしない状態でのインピーダンスのデータです。高域で1KHzくらいから上がり始めます。位相が少し1KHzあたりで折れているのは1KHz近辺に若干の共振があるためではないかとの識者のご意見でした。 | |
計算( Cz = Le/(Re^2) 、Rz = 1.3x Re)により設定したZobelのインピーダンス補正に近い値の素子(10uFフィルム・コンと7Ωの抵抗の直列素子)をウーファに並列に入れて再度測定しました。1kHzでほぼ抵抗が平坦になっているのが判ると思います。また位相(上の線)も比較的早く0度に近づきます。 | |
これを使ったウーファ、ネットワークにツィータのDynaudio T330Dを追加しました。(6.8uF+0.47uFに4Ω直列、8Ω並列)
そのシステムでのタイムドメインでのMLSによる擬似インパルスデータ。かなりきれいです。 |
|
上をFFTした結果得られるシステムの音圧レベルの周波数伝達特性(下)と位相(上)のグラフ。ほぼ200〜20KHzまでは±3dB以内、ユニット計測ですので今回は低域は測っていない。
10リットルの密閉箱で60Hzまでは楽勝、50Hzも軽い。バスレフであれば40Hzまでは十分1本でも出せるfs=30Hzの15W8530KはT330Dとで世界最高の2wayシステムか? |
|
同様のシステムとしてのWaterFall(Cumulative Spectral Decay)グラフ。いつもながらT330D(3KHz以上)は優秀なデータではあります。 |