Madisound社のキット(Sledgeling)はなんとハンダ付けも糊付けもいらないキットでした。利用しているユニットはMadisound社製の6102と言う台湾原産のウレタン・エッジにポリコーンの16cmウーファ、ツィータはVifaのD20TD05-06でこちらはかなり高域まで伸びています。写真は後日掲載します。
箱はパーチクルボードの15mm程度のもので密閉箱、容積は5リットル程度のものです。まずはインピーダンス測定からです。ネットワークはごく簡単なモノでウーファにL1個、ツィータにC1個、Rが1個直列となっています。
次のデータはMLS信号により室内で時間窓を設定して擬似インパルス応答、周波数特性、WaterFall(CSD)を取ったものです。少しウーファが同一平面にあるためか遅れ気味の感じがします。
以下のデータは上のデータから周波数特性(伝達特性)を出したものです。多少の凸凹はあるが大変素直な特性と言えそうです。もう一つ特徴は10KHzから20KHzくらいにかけて盛り上がっていることです。意外にもこれはうるさいとは感じられません。もっともこれは私がそう感じるだけで若い周波数特性の良い耳をお持ちの方は高域に関しては違う感想を持たれるかもしれません。
さらにWaterFall(Cumulative Spectral Decay)を取ってみました。このデータからは特に問題点はないように見えますが、5KHz近辺のディップの前後に何か回折か共振のようなものがありそうな感じもします。
ツィータは悪くないと思っていましたので特性を取ってみました。以下に、インパルス特性、周波数特性、WaterFall(CSD)特性を掲載します。特性はまずまず低価格のツィータとしては優秀とも言えるものです。
ツィータはけっこう優秀っぽいし、それでも音が気に入らない。通常はツィータを変える所だが、今回はツィータは以前LST
AudioのMinuetで使ったもので上のデータも価格としては優れているもの。そこで手元にあったMorelのMW164に変更した。
以下はインピーダンス特性、周波数特性、WaterFall特性だが、見た所はそれほど上のデータと比べても優れているとは言いにくい。が音は変わっている。これで価格はかなり(USで+$130くらい?)高くなるがこれだと自分でも使っても良いかなと思う音になった気がします。。
少しMorelのMW164にすると4KHzくらい、それに8KHzに少しピーク出ているようです。
特性的にはMadisound/6102のウーファのほうが変な共振はないようです。ただ、どう聴いてもMorel
MW164のほうがお上品で分解能が高いように聞えます。これだからオーディオは難しいですね。少しサ行が強いのはこのピークのせいかな?付属のグリルを付けたときのほうがバランスは良いようです。で下の図は部屋の特性込みのIn-Roomレスポンスです。70Hz〜14KHz±5dBと言うところです。